AgriBus-GMiniR 取扱説明書 - 移動局編 (公開版)

本書は2周波RTK-GNSSレシーバー「AgriBus-GMiniR」を車両に搭載して移動局としてご利用いただくときの取扱説明書です。
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# AgriBus-GMiniRとは
トラクターやコンバインなどの農業用車両に搭載して、圃場内で「真っ直ぐ・等間隔な走行」をアシストするAndroid用GNSS/GPSガイダンスアプリ「[AgriBus-NAVI](https://agri-info-design.com/agribus-navi-2/)」にBluetooth接続して利用する手のひらサイズの2周波RTK-GNSSレシーバーです。
**2周波RTK-GNSSモジュールによる高精度測位**
u-blox社製2周波RTK-GNSSモジュールZED-F9Pを搭載。センチメーター級の超高精度測位が可能です。「AgriBus-GMiniR」は、RTK測位による基準局・移動局のどちらとしても利用することができます。
**ジャイロセンサーと姿勢センサーを搭載**
ジャイロセンサーによる高精度な進路予測、そして傾斜によって生じるアンテナ位置と地表位置のズレを姿勢センサーが賢く補正します。測位誤差を最小限に抑え、農作業の効率を高めます。
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# 全体の構成
**移動局として利用するとき
(併せて基準局を設置し、補正情報転送サービスをご利用になる場合)**

- 基準局の補正情報を利用することでセンチメーター級の超高精度測位になります。 撒種作業でご利用いただけます。
- 補正情報転送サービス「[AgriBus-Caster](https://agri-info-design.com/agribus-caster-2/)」のご利用には「AgriBus‐NAVI」有料プランのご契約が必要です。
- 超高精度なRTK測位を実現するとき、移動局と基準局との間の距離は「おおむね10km以内が望ましい」とされています。それ以上離れている場合、誤差が出てFLOATとなる可能性がありますが、「3cm以内」の誤差を目指す場合、20km程度の距離でも実用上は問題ありません。ご利用者の中には、50km離れていてもFIXするケースがあるようです。
- 補正情報転送サービスを利用するには、スマホ/タブレットがインターネットに接続できる環境が必要です。
**移動局として利用するとき
(補正情報転送サービスをご利用にならない場合)**

- 補正情報転送サービスを利用する場合に比べると精度は落ちてしまいます。サブメーター級の測位になります。耕うん、砕土、整地などでご利用いただけます。
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# 本製品の構成
### 同梱品
- AgriBus-GMiniR本体
- 2周波高性能アクティブアンテナ(アンテナ・ケーブル一体型 / ケーブル長5m)
- USB電源ケーブル(1.5m)
### 個別部品図
**AgriBus-GMiniR本体**

**2周波高性能アクティブアンテナ(アンテナ・ケーブル一体型 / ケーブル長5m)**

**USB電源ケーブル(1.5m)**

### 本体の説明
**USB / POWER-IN**
付属のUSB電源ケーブルを接続して給電すると起動します。
**GNSS-ANT**
付属の2周波高性能アクティブアンテナ(アンテナ・ケーブル一体型 / ケーブル長5m)を接続します。
**STATUS (LED)**
本体のステータスを示します。
- 点灯 : Bluetooth接続中
- 点滅 : Bluetooth未接続
**EXT**
拡張用ポート。現在は使用できません。
**その他**
本体は防水には対応しておりません。付属のアンテナは防水対応しています。
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# 取り付け方法
### AgriBus-GMiniR本体
- シガーソケット型USB充電器やモバイルバッテリーなど、付属のUSB電源ケーブルで給電できる環境を準備して下さい。
- 本体は防塵・防水ではありません。特にキャビンがない車両に搭載する際は、ビニール袋で包むなどご対応ください。
- 本体は振動する場所を避け、安定するように車両に搭載してください。
- USB電源ケーブルとアンテナケーブルは、折り曲げ等の負荷がかからないようにご注意ください。
- 本体の設置する向きに指定はありません。ご利用時に「AgriBus-NAVI」で向きを設定します。
### GNSSアンテナ
- アンテナは防水です。アンテナはキャビンの上など、上空が開けた場所にできるだけ水平に設置してください。周囲に遮蔽物があると電波が反射して誤差が生じるため、アンテナの水平面から仰角15°程度より上方にできるだけ遮蔽物がないように設置してください。
- アンテナケーブル長は5mです。ケーブルの長さに注意して設置して下さい。
- アンテナ底にグランドプレーンと呼ばれる鉄の板(直径10〜20cm程度)を敷くと、若干ですが測位が安定する傾向にあります。アンテナにはマグネットが内蔵されているため取り付け・取り外しが容易になります。
- アンテナケーブルの断裂を防ぐため、市販のコルゲートチューブ(5〜7φ程度のもの)など保護材を適宜ご利用いただくことを推奨いたします。
- リアガラスやキャビン背面、作業機用配線引き込みプラグの利用もご検討下さい。
- アンテナの設置する位置に指定はありません。ご利用時に「AgriBus-NAVI」で位置を設定します。
**取り付け例**

**※. ご注意点**
- アンテナケーブルは細いので引き込み時に断裂しないようにご注意下さい。
- アンテナと本体の接続部をキツく締めすぎると、本体の中にあるケーブルが外れてしまう可能性がございますのでご注意ください。
- 乗降時や運転時にケーブルが妨げになる場合があります。市販のガイドなどを使用して動線を回避して安全を確保して下さい。
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# ご利用方法
### ファームウェアのアップデート
ご利用前に必ず「AgriBus-GTools」でファームウェアを最新にアップデートしてください。ファームウェアのリリースは、弊社のホームページやFacebookでお知らせします。アップデート手順は、[AgriBus-GTools 取扱説明書 (公開版)](https://docbase.io/posts/1722295/sharing/010c2f95-fa8c-403b-96d2-9823791cec61)をご参照ください。
### 移動局への切り替え
「AgriBus-GTools」で本体の動作モードを「移動局」に切り替えます。切り替えの手順は、[AgriBus-GTools 取扱説明書 (公開版)](https://docbase.io/posts/1722295/sharing/010c2f95-fa8c-403b-96d2-9823791cec61)をご参照ください。※. 出荷状態では、動作モードは「移動局」です。
### 設定方法
1. 本体にUSB電源ケーブルを接続して電源をオンにします。
2. スマホ/タブレットのBluetoothをオンにした後、「AgriBus-NAVI」を起動します。
3. ガイダンス画面左下の設定ボタンをタップします。
4. [GNSS]-[GNSS取得方法]で「AgriBus-GMiniR」を選択します。

5. [GNSS]-[Bluetooth接続機器] で接続する機器を選択します。
接続機器を複数お持ちの方は、機器名を「AgriBus-GTools」で確認してください。機器を選択した後、本体のLEDが点灯し接続できていることを確認してください。機器が見つからない場合は「機器を探す」をタップしてください。

6. [車両]-[GNSSアンテナ位置] でアンテナ位置(X, Y, Z)を設定します。
「マルチアンテナGNSS使用時の修正角」は設定する必要はございません。

7. [車両]-[GNSS機器の取付方向] で本体の向きを設定します。
機器の底面の向き、進行方向に向いている機器の面を順に選択した後に「左右・前後の傾きを測定」ボタンをタップしてください。

8. [GNSS]-[ジャイロ調整] でジャイロのドリフト補正値を設定します。
車両が静止した状態で「ドリフト補正値を測定」ボタンをタップしてください。

9. ガイダンス画面を表示します。
画面右上のGNSSステータスが SINGLE または D-GNSS となっていること確認してください。本体に搭載されているu-blox社製2周波RTK-GNSSモジュールZED-F9PのファームウェアのバージョンによってSINGLE, D-GNSSのどちらかになります。

10. [方位と姿勢]-[スムージング] で必要に応じてパラメータを設定します。
ガイダンスが左右にふらつくときは、それぞれの値を大きくすることで動きが滑らかになります。通常は推奨値のままで問題ございません。

### 補正情報転送サービスをご利用になる場合
補正情報は「AgriBus-NAVI」の有料プランを定期購入していただくことで、ご利用いただけます。30日間の無料試用が可能ですので、ぜひお試しください。
1. [GNSS]-[GNSS補正情報] で「GNSS補正情報を使用する」をオンにします。

- 「AgriBus-Caster」を使用する場合
- マイ基準局を使用
ご自身のマウントポイントを使用する場合に選択してください。
- 共有基準局を使用
共有マウントポイント使用する場合に選択してください。
- 「その他の通信手段」を使用する場合
- Ntrip V1
他社の補正情報転送・配信サービスなどにNtripで接続する場合に選択します。ホスト名、ポート番号、マウントポイント、ユーザー名、パスワードを環境に応じて適宜設定してください。**ユーザー名、パスワードの入力ミスが増えています。ご注意のうえ、設定してください。**
- TCP RAW
他社の補正情報転送・配信サービスなどにTCPで接続する場合に選択してください。ホスト名、ポート番号を環境に応じて適宜設定してください。
2. ガイダンス画面を表示します。
画面右上のGNSSステータスが「FIX」または「FLOAT」となっていること確認してください。衛星の位置など様々な条件によって「FIX」「 FLOAT」のどちらかになります。

### 注意事項
- スマホ/タブレットには必要ないアプリを入れないことをお薦めします。
- BluetoothやWi-Fiが不調のときは、セキュリティソフトが原因のことがございます。一時的に動作を停止してお試しください。
- スマホ/タブレットの動作が重い場合は、上記セキュリティソフトに加え、キャリア提供アプリ(ドコモiコンシェルなど)が原因のことがございます。当該アプリの停止とスマホ/タブレットの再起動もお試しください。
### 参考情報
当社で保有しており、アプリの動作確認が可能なスマホ/タブレットのリストが[こちら](https://docbase.io/posts/1873502/sharing/a4626719-dd70-4d0f-baf2-5891b7dc42a5)です。スマホ/タブレットの購入時の参考情報としてご利用ください。
※. 不具合等のご連絡があった場合、当社にて動作確認が可能なスマホ/タブレットのリストです。全ての動作を保証するわけではございません。
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# よくあるご質問
### おすすめのアンテナは?
「AgriBus-GMiniR」にはアンテナが付属品として同梱されていますので、別途ご用意いただく必要はございません。
### アンテナを別途購入したいです
AgirBus-GMiniR用の標準アンテナを別途ご購入する場合、1個あたり12,000円(税・送料込)で購入いただけます。ご希望の方はお下記のアドレスにご連絡をお願いします。
contact@agri-info-design.com
### 移動局は基準局からどれくらい離れていても大丈夫でしょうか?
超高精度なRTK測位を実現するとき、移動局と基準局との間の距離は「おおむね10km以内が望ましい」とされています。それ以上離れている場合、誤差が出てFLOATとなる可能性がありますが、「3cm以内」の誤差を目指す場合、20km程度の距離でも実用上は問題ありません。ご利用者の中には、50km離れていてもFIXするケースがあるようです。
### AgriBus-Casterはどうしたら利用できますか?
補正情報転送サービス「AgriBus-Caster」は、「AgriBus-NAVI」アプリのPlusプラン/Professionalプランを定期購入することでご利用が可能です。
### 他社の補正情報転送/配信サービスは利用できますか?
「AgriBus-Caster」を利用しなくてもRTK2GOなど他社の補正情報転送/配信サービスを利用することも可能です。ただし、弊社サポート外ですので、ご了承くださいませ。
### 移動局のインターネット通信環境は必ず必要でしょうか?
「AgriBus-NAVI」で補正情報転送・配信サービスを利用する場合は、スマホ/タブレットでインターネット通信が必要になります。別途、モバイル契約などを事前にご準備ください。
### AgriBus-NAVIで接続できないときは?
- 「AgriBus-NAVI」と「AgriBus-GTools」が最新版であることをGoogle Playでご確認ください。
- 「AgriBus-GMiniR」に電源を投入し、 本体のLEDが点灯/点滅しているかをご確認ください。
- 「AgriBus-GTools」で当「AgriBus-GMiniR」のファームウェアを最新版にバージョンアップしてください。
- 「 AgriBus-GTools」で当「AgriBus-GMiniR」のモードがRover(移動局)になっているかをご確認ください。
- 「AgriBus-NAVI」の[GNSS取得方法]で「AgriBus-GMiniR」が選択されていることをご確認ください。
- 「AgriBus-NAVI」の[Bluetooth接続機器]で当「AgriBus-GMiniR」が選択されていることをご確認ください。
- 他のスマホ/タブレットが当「AgriBus-GMiniR」に接続していないことをご確認ください。
### AgriBus-NAVIでGNSSステータスがずっと「NO POS」のまま変わりません
- アンテナを上空が開ている場所に設置してください。
- 本体にアンテナが正しく接続できているかご確認ください。
アンテナと本体の接続部をキツく締めすぎると本体の中にあるケーブルが外れてしまう可能性がございますので、ご注意ください。
### GNSSステータスがFIXからFLOAT, SINGLEになってしまいます
GNSSステータスがFIXからFLOAT, SINGLEになってしまう原因は「1. GNSSの電波条件が悪いとき」「2. 補正情報が一定時間届かなかった場合」の2つに大別されます。それぞれ下記をご確認ください。
1. GNSSの電波条件が悪いとき
防風林の間際、建物の横、上空が開けていない場所など、GNSS衛星からの電波が届きにくい場所。
2. 補正情報が一定時間届かなかった場合
携帯電話網の電波が届きにくい場所にいる場合。基準局の補正情報がインターネットやAgriBus-Casterなどの補正情報転送サービスに届いていない場合。AgriBus-Casterなどの補正情報転送サービスで障害が発生している場合。
※. 補正情報は30秒程度であれば途切れても問題ないことを弊社で確認しております。
### 測量には利用できますか?
本製品は、測量にはご利用いただけません。
### u-blox社製2周波RTK-GNSSモジュールZED-F9Pをアップデートしたいのですが?
本体をUSBケーブルでWindows PCに接続した後、u-blox社製ソフトウェアu-centerでファームウェアをアップデートしてください。
[u-centerダウンロードリンク](https://www.u-blox.com/sites/default/files/u-centersetup_v21.02.exe.zip)
[ファームウェア(HPG1.13)ダウンロードリンク](https://www.u-blox.com/sites/default/files/UBX_F9_100_HPG_113_ZED_F9P.7e6e899c5597acddf2f5f2f70fdf5fbe.bin)
### NMEA出力はできますか?
USBケーブルで本体をパソコンに接続することでNEMA出力が可能です。
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# 製品仕様
| 項目 | 詳細 |
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| SIZE | H74 D34 W126 (mm) |
| 重さ | 156グラム |
| I/F | Wi-Fi 802.11 b/g/n (2.4GHzのみ対応)
Bluetooth v4.2 BR/EDR and BLE |
| 機能 | u-blox社製2周波RTK-GNSSモジュールZED-F9Pを搭載
単独測位 : サブメーター級, RTK測位 : センチメーター級
対応GNSS : GPS(米国), みちびき(日本), GLONASS(ロシア), BeiDou(中国), ガリレオ(欧州)
専用アプリで移動局/基準局の切り替えが可能
ジャイロセンサーと姿勢センサーを搭載
ファームウェアアップデート機能 |
| 付属品 | 2周波高性能アクティブアンテナ(アンテナ・ケーブル一体型 / ケーブル長5m)
USB電源ケーブル (1.5m)
取扱説明書
保証書(ご購入から1年間) |